魚眼ズームレンズ「Meike MK611F35EF」 2020.02.03

Meikeって全然聞いた事がないメーカーですが、まーこれは中華製と思われる格安のマニュアルレンズ全般にありがちな事。
しかしながらこのレンズ、絞り開放でF値が3.5。焦点距離も 6mm～11mmの間でズームが出来て、値段もお手頃と、カタログスペックはなかなか良い感じです。
もちろんズームレンズである以上、単焦点と比べてテレ・ワイド共に中途半端な写りのリスクは高いと思うのですが、一本で「ほぼ」円周～対角までの画角をカバーできるのは魅力です。

調べてみるとキャノン以外のAPSセンサーのカメラで、完全な円周魚眼にギリギリでなる感じっぽいようです。
という事は私の使用しているキャノンのAPSセンサーの場合、センサーサイズが他社製品と比べて微妙に小さいため、円周魚眼になりきらずに、上下が少しだけ切れてしまう疑いが濃厚です。

また星撮り適性に関しては全く分かりませんでしたが、まー完全な円周魚眼にならなくても、仮に星像がガタガタであったとしても、それなりに割り切って購入すれば良いかと、お試し感覚で買ってみる事にしました。（＾＾；


てな事で星像と画角は以下の通り。

6mmほぼ円周魚眼

6mm撮って出しと、

端の部分等倍切り出し。



続きまして11mm対角魚眼

11mm撮って出しと、

端の部分等倍切り出し。


6mmでは個人的には十分満足の星像です。（＾＾
対して11mmになると左の片ボケがやや目立つんですが、これはセンサーのスケアリングがズレてるのかと、他のカメラも試してみましたが結果はほぼ同じ。
なのでこれがこのレンズの性能だと思うのですが、しかしこれも個人的には十分許容範囲だと思っております。

個体差もあるかもですが、お値段以上の仕事はしてくれていると思います。


なお、いずれも設定は絞りがF3.5の開放で、カメラは「EOS60D」ダストフィルター留置の自己改造機。
ポタ赤に乗せて120秒の追尾の1枚撮りです。

・・・実はいっぱい撮ってコンポジットしてみたかったんですが、極軸合わせがテキトーだったためか上手く周辺が合わず、1枚撮りから画像を起こしただけなんですけどね。（＾＾；



それから、これは焦点距離が短い魚眼レンズ全般に言えることなのかも知れませんが、ピント合わせは猛烈にシビアです！
我が家では近年、残念な事に近所の食品工場がリニューアルして、強烈に明るい街灯が出来ちゃったんですが、まー今回はそれを利用して「過焦点距離」でピント出しをしています。（それでもかなりシビアなんです。）
ピントリングや絞りリングの操作自体は、特にストレスなく行えると思うんですが、もしも光源の見えない本当に真っ暗な場所での撮影となると、星だけでピントを合わすのは、かなりの修練を要するかも知れません。。。（＾＾；


なお質感やフード、キャップ等はいずれもしっかりしており文句なし！です。

ただしフードは11mm以外ではケラレてしまうため、対角魚眼で撮る時以外は外す事になると思います。そのため筺体からレンズがむき出しになってしまうので、どう見ても非常に曇りやすそうです。
なので私は幅1cmのレンズヒーターを自作しております。

ちなみにこのフードの付け外しは、フードにあるボタンを押すとスムーズに回せるので、微妙に安心感があって良い感じです。そのため私はこのフードを「レンズキャップとセットの物」と考えており、レンズキャップを付けたまま付け外ししております。


またニコンユーザーの方の記事でバヨネットがキツイと言うような情報を見かけましたが、EFマウント用である私の個体では、着脱は非常にスムーズでガタもありません。
この辺りは私の個体がアタリなのか、EFマウント用が全般にそうなのかは分からないため、他の方の情報を待ちましょう。


しかしその辺りの難点を覚悟した上での購入であれば、コスパはなかなか素晴らしい物があるように思っております。（＾＾V